カフェバイトといえば、高校生や大学生のアルバイトの中でも人気が高いアルバイトの一つです。

店員さんもおしゃれな人が多くて、親切で憧れる人も多いのではないでしょうか。

私も大学に入ってからカフェでのアルバイトを4年間続けてきて、そこで多くのことを学ばせてもらいました。

今回は、私がカフェバイトを続けて本当に良かったと思ったことを紹介します。

喫茶店(カフェ)の種類

 まずは軽く、喫茶店とカフェについて解説します。

 喫茶店とカフェは営業許可の取り方は違えど、厳密に差別化されたものではありません。

最近は、店員さんが席まで提供してくれるのが喫茶店で、セルフサービスや半セルフサービスのお店がカフェというイメージが一般的ですよね。

本記事では、アルコール提供を行わないサードプレイスとして提供された飲食店のことを喫茶店(カフェ)としてまとめて定義します。(サードプレイスとは、家や職場とは別の居心地の良い場所という意味です)

カフェは以下の2つの形態がメインです。

1つ目は店員さんがドリンクやデザートを運んでくれるフルサービス型です。

最近この形態は少なくなっていますが、コメダ珈琲などはチェーンとして全国展開していてもその形態は崩さないとしているようです。

2つ目は注文、会計、提供をすべてカウンター越しに店員さんとやりとりし、提供されたドリンクをお客様自身が席に持っていくセルフサービス型です。

最近のお洒落なカフェは大体この形態ですね。スターバックスコーヒーなどはこの形の代表ですね。

フルサービス型と違い、提供や片付けの人件費を削減できるというのが大きな利点です。

 どちらも忙しい時間帯には、要領よくお客さんを捌かなくてはいけません。フルサービス型は特に、お客様の席へ伺うまでに時間がかかるため、効率の良い動き方をその都度考えなくてはいけません。

カフェバイトをするメリット

 私がカフェバイトを始めたのは大学一年生の夏です。 はじめに、私がカフェバイトを4年弱続けてきて良かったと思えたことを紹介します。ちなみに、私はフルサービス型のカフェで働いていたので下に記すメリットはフルサービス型のほうが身につくスキルではあると思います。

①営業スマイルを身につけることができた

 なんといっても一番の成果はこれです。

高校まではアルバイト禁止だったので、大学に入学したときはまだまだ子ども気分でした。

お客様視点でしかお店を見たことがなかったので、ホスト側として迎え入れる心構えは不十分だったのです。

しかし、そこで営業スマイルと少し高めの声を出すことでスイッチを入れることができると気づけました。

一度営業スマイルを身につければ、どの接客業も怖くなくなります。

そして、スマイルだけでなく大事なのが謝罪するときの『申し訳なさそうな顔と声のトーン』だったり、退店されるときの『本当に嬉しそうな笑顔とお礼』だったりです。

本心はそこまで感情が高ぶっていなくても、顔とトーンを作るだけでそんな気分になるものです。

最初は演技だったものがだんだん本心になっていくのは不思議な気持ちになりました。

②奉仕精神が身についた

 私は最近はあまり見なくなった、店員さんがご案内して注文を受け、提供するフルサービス型のカフェで働いていました。なので、最初に提供するお冷とおしぼりから、ドリンク、お食事まで店員がすべてお客様に尽くすことが当たり前になっていました。

 お客様のテーブルのお冷が少なくなっていたら新しいお冷をお持ちし、何かお水をこぼされたりしたらお客様を気遣いながら対応をします。日常生活だったら気が付かなくても問題なく過ぎていきますが、カフェ店員さんはそれらの気遣いをする前提としてみられているので自然と身につける意識ができます。

 気の利く人というのは、日常生活でも人から好かれるようになります。そのような意識は育った環境によるものも大きいですが、カフェ店員として働くことで後からでも身につけることができますよ。

③同世代の仲間ができた

 ご自身でカフェに行ってみると、高校生くらいから20代くらいのアルバイトの店員さんが働いていることが多いと思います。

 カフェは基本的に平日の昼間はパートの主婦さん、平日夜や休日には学生アルバイトやフリーター、副業の方が主に店を回しています。自分と同じ二十歳前後のアルバイト仲間と一緒に働けるので仲良くなるのも早いです。

バイト終わりにご飯に行ったりと、学校以外のコミュニティに所属する良い機会になるのではないでしょうか。

④自然と身だしなみを気を付けるようになった

 カフェ店員さんはおしゃれなイメージがあると思いますが、実際に働いてみても本当におしゃれな人が多かったです。

 当たり前のように眉毛を整えて髪もセットしていて、制服を着ていても漂う清潔感があるんですよね。

私はといえば、大学から一人暮らしを始めて化粧も全然したことない田舎娘でしたので、最初はひどいものだったなと今は思います。

似合わない眼鏡、描き方のわからない眉毛、似合わない髪色、似合わないアイシャドウ、、、挙げたらキリがないです。

大学だとそこまで差のないお友達と一緒に居たので危機感がなかったのですが、バイトで強制的におしゃれな人に囲まれるとそれはもう頑張らざるを得ませんでした。

諸説ありますが、パーソナルカラーと顔タイプ診断は私の垢抜けにはとても参考にさせて頂きました。

 お洒落な人達の中に入るの怖いって人は、少しレトロなカフェを選んでみると自分のペースで成長できると思います。今働いているお洒落な店員さんも、垢抜ける努力の末にあるのです。

 垢抜けのきっかけにカフェバイトはいかがですか?

⑤学生時代頑張ったこと(ガクチカ)になる

 就職活動をしているとよく聞かれる質問に、「学生時代に頑張ったこと、力を入れたことは何ですか?」という質問があります。

「ガクチカにアルバイトなんて定番じゃん」と思われるかと思いますが、それでもカフェ店員としての学びは企業に良い印象を与える手段として不足ないです。

なぜかというと、新卒就活においてはコミュニケーション能力を中心とした対人スキルとある程度のストレス耐性、向上心や責任感などパーソナルな部分が見られます。

そして、カフェ店員のアルバイトの与える印象として、最低限のコミュニケーション能力とストレス耐性があり、かつ気遣いのできる人物像であることが挙げられます。

つまり、カフェ店員をしていた、というだけでもそれなりの能力が期待されるので、その中で自身が独自に考えた働き方に関する考えや人間性をアピールすれば、十分に貴方の魅力を企業に伝えられます。

まとめ

私思う学生のアルバイトとしてカフェ店員をするメリットは、以下の五つです。

①営業スマイルを身につけることができる

②奉仕精神が身につけることができる

③同世代の仲間ができる

④自然と身だしなみを気を付けるようになれる

⑤学生時代頑張ったこと(ガクチカ)になる

学生生活を充実させる上でサークルとは別にとても有意義な使い方になると思っています。

しかし注意していただきたいのは、バイトのための学生生活ではなく、学生生活のためのバイトであるということです。

バイト先に使われる人材ではなくバイト先を使ってあなたの人生が彩りましょう。

いかがでしょうか。

カフェバイトは学生にこそやっていただきたいアルバイトです。

もし学生生活に物足りなさを感じているのであれば、近くのお洒落なカフェの求人に申し込んでみるのもいいかもしれません。